地球はじっくり回ってる♪

横浜在住。教師の端くれ。受験情報や学習法、受験生のための勉強グッズなどについて様々を綴ります。

ピグマリオン効果が学習効果を左右する!!

スポンサーリンク


f:id:norisuke_slow_life:20190705003034p:plain


こんにちは。ORIONです。

誰かを本気で応援したり、成功を祈ったりしたことはありますか。
でも、どんなに本気で応援しても、応援がその結果に対して直接影響を与えることはありません。例えば、週末にサッカー部の友人の試合があったとして、その友人を本気で応援して、勝利を祈ったとしても、応援ではゴールは奪えないのです。しかし、この「応援」や「期待をする」という行為が、その友人の心理に対し結果をも左右するほどの影響を与えることが知られています。それがピグマリオン効果です。保護者の皆さんがお子様を応援する、我々も生徒を応援する、そこには当然ですが期待があります。だから今回の記事を一読いただき、正しくピグマリオン効果を理解していただいて、お子様たちに良い影響を与えていただけたら嬉しいです。

 ピグマリオン効果とは

人間は期待された通りの結果を出す

ピグマリオン効果とは「人間は期待された通りの結果を出す傾向にある」という理論です。つまり、この子ならきっとやれるに違いない、と周囲から期待をかけられている子供は、その期待通りの活躍をする傾向が高いということですね。

これは教師期待効果とも呼ばれるそうです。

ローゼンタールの実験

期待された子供の成績は上がる

ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱されました。

ローゼンタールは、ある小学校の学級担任に「このテストによって今後成績が伸びる生徒が分かる」と説明し、そのクラスを対象に、知能テストを行う実験をしました。実施したのは実際にはそのような効果はない一般的な知能テストです。そしでテスト後、結果に関係なく無作為に生徒を選び出し、「今後成績が伸びるのは、この生徒たちだ」と伝えました。担任教師はこれを信じて選ばれた生徒たちに期待して指導をしました。すると、本当にその生徒たちの成績が向上したのです。すごいですね。でも、なぜこのようなことが起こったのでしょうか。ローゼンタールはその要因として「担任が子供たちに対し、期待していると意思表示したこと」「子供たちも自分が期待されていると感じとったこと」を挙げています。つまり、担任の生徒たちに対する期待感が、表情や言葉から伝わり、期待を感じた生徒たちが学習に対するモチベーションを上げたのでしょう。

確かに、期待されると「頑張ろう!」って思うよね。

本気で期待するということ

どんな生徒も可能性を秘めている

また、ポイントになっているのは、無作為に選ばれた生徒がこのような結果を出したということです。つまり、どんな生徒でも接し方によって、能力を飛躍させる可能性を秘めているということなのです。日々、生徒たちと接していて、やる気を引き出す難しさを感じていますが、案外こんなところにヒントがあるのかもしれません。強制したり、べき論を語ったり、ではなく、子供の可能性を信じて、期待して指導するということが大切なのですね。

本気で期待してあげること

そして、おそらくポイントになるのは、「本当に信じる」「本気で期待する」ということではないでしょうか。本物でない気持ちは表情や目つき、小さな仕草からきっと子供にはすぐに見透かされますし、それが分からないほど子供は鈍くはないのです。この実験でも担任は、実験であるとは知らされていません。だからこそ本気で信じ、期待することができたのです。もしも、実験だと分かっていて、演技で子供達に接していたら、このような結果にはならなかったでしょう。つまり、心からの強い気持ちがピグマリオン効果の核と言えるのです。

ゴーレム効果とは

反対に、「どうせこの子には無理だろう」と見放されている子供は、本来の能力よりもさらに低い結果しか出すことができないそうです。これがゴーレム効果です。ちょうど、ピグマリオン効果の反対の効果ですね。つまり、接し方で子供の能力の伸び方が変わるのだといえます。

まとめ

成長を期待する大人でありたい

このピグマリオン効果とゴーレム効果は、科学的信憑性という意味で否定的な言われ方をすることもあります。しかし、現場において日々子供と接していると、このようなことは日常的にとても実感できます。教師の端くれとしての指導実感としては非常に正しい理論だと思えるのです。子供の能力を伸ばすためには、子供の成長を本気で信じ、期待する、そんな大人が子供の周りに多く存在することが大切なのですね。

私も誰かに期待されたら、もっと勉強を頑張れるような気がするわ!これがピグマリオン効果なのね。

そうだね。期待されないと、どうでもいいか、と思ったりするし。これがゴーレム効果なんだね。

 最後に本を紹介します。この本の著者は現職の中高一貫校の校長先生です。
そのため内容には現場体験が生かされていて、実践的です。
やればできるのにやらない男子、難しい時期の男の子を持つ母親の皆様にお勧めです。