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横浜在住。教師の端くれ。受験情報や学習法、受験生のための勉強グッズなどについて様々を綴ります。

公立高校の過去問演習 効果的なやり方のポイント

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公立高校を受験する場合、早ければ夏休み、遅くとも秋からは過去問題の演習に取り組むと思います。「受験勉強は、過去問に始まり、過去問に終わる」とは誰の言葉か知りませんが、まさにその通りです。これをやらずに入試に臨む人は、まずいないと思います。そして、やるならば効果的にやりたいですよね。そこで今回は、効果的な過去問題集の演習方法についてまとめていきます。

 

なぜ、過去問題を解くのか?

傾向と対策が分かる

一つ目は、「傾向と対策が分かる」という事です。入試では、過去問題と同じ問題が出題されることはありません。問題の傾向や出題形式も少しづつ変化してはいます。それでも、急にガラリと変わってしまうことはまずありません。特に公立高校で、傾向や形式が毎年コロコロと変更されるという事はないでしょう。例えば、神奈川の公立高校の数学であれば、問1は計算、問2は1行問題、そして関数と確率、空間図形、証明問題など安定して出題される単元があります。「何が出題されるのか」という傾向を知ったうえで受験勉強を進めていくのと、全く分からずに進めるのとでは大きな違いがあるのです。

克服すべき弱点が分かる

二つ目は、「克服すべき弱点が分かる」という事です。去問題の演習を何年分か行うと、「僕はいつも図形問題ができないな」とか「計算ミスが多いな」など弱点に気が付くことができます。今の自分にできないこと、不足している知識や単元を理解できるのです。このように自分の弱点を知ることが、学習計画を立てる上で重要になってくるのです。

時間配分など実戦練習ができる

3つ目は、「時間配分など実戦練習ができる」という事です。実際に出題された問題で、時間配分やペース配分を練習しておくことは、当日に強力な武器になります。もしキミが過去問題演習を全くやらずに本番を迎えたとすれば、「え、こんな問題が出るの?」といちいち驚きながら解くことになります。でも、あらかじめ似たような問題を解いた経験があれば、慌てることはないですよね。入試が本番だとすれば、過去問演習や模試は練習試合です。そして、練習試合はたくさんやっておいた方がいいのです。

過去問演習のやり方

いつから始めるか?

「じゃあ、早く始めよう」と焦る人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。過去問は中3の単元学習がある程度終了しないと始めることはできません。つまり中学校の勉強だけだと、入試直前にならないと中3単元の学習が始められないのです。これではとても間に合いません。だから、学習塾に通う人も多いのでしょう。

学習塾に行っていて、中3の学習単元が速く終了することができる人は、夏休み又は遅くとも秋から過去問演習に取むと思います。学習塾から家庭学習として指示されたり、学習塾の授業内で演習するかもしれませんね。学習塾に通っていない人も10月くらいには取り掛かってほしいと思います。まだ習っていない単元もあるかもしれないので、今までに習った内容で取り組める部分から始めると良いでしょう。

私立高校の過去問演習もやるの?

一般的には、私立高校に比べると公立高校の過去問題の方が簡単です。神奈川では公立も難化傾向にあるとはいえ、私立高校の問題の方が難しい場合の方が多いと思います。また、併願で私立高校を受験する場合、併願校がはっきりと決まるのは12月~1月です。公立高校の過去問題演習はその前にスタートするので、まずは私立より公立を優先して行いましょう。

併願私立は書類選考で行う高校も増えていて、その場合は筆記試験はありませんから、過去問演習は不要です。また、併願私立は内申の基準で合否が決定するケースがほとんどなので、過去問演習は傾向を把握する目的で直前に行う程度でも大丈夫です。この辺りは、別記事の「徹底解説!神奈川県の私立高校の入試制度とは?」も参考にしてください。

私立高校をオープン受験で受験する場合、または受験結果によってコースや学科が決まる(得点が高いと上位コースに合格できる)場合などは、単なる併願受験とは異なりますので、徹底した過去問演習を行う必要があります。

何年分やればいいの?

市販されている問題集は、4年分から6年分程度が収録されているものが多いと思います。なるべく多く収録されているものを購入し、少なくとも5年分は解いてほしいと思います。神奈川の公立高校の問題は、年々難化傾向にありますから、古いものから順にていくと良いでしょう。「時間がなくて最新のものができなかった」なんてことにならないように計画的に進めましょう。

目安は、「1週間に1年分」というペースです。1日1科目と考えて、1週間に2日ほど余裕をもったペースです。1科目学習するのに50分、マル付けや見直しを含めると90分くらいかかると思いますから、平日は1日1科目でも大変ですよね。他にも学校や塾の宿題もあることを考えて、しっかりと進めていきましょう。

そして、6年分を演習するなら6週間、1か月半かかります。10月から始めれば、11月中旬には終わるはずですが、多分そうはうまくはいきません。多くの中学が11月に定期テストがあるからです。定期テスト前は過去問演習より、テスト勉強を優先したいですよね。そして体育祭や文化祭、合唱コンクールなどの学校行事もあるかもしれません。だから、10月から12月の3か月をかけて、6年分を解くつもりで計画するのがオススメです。気が付いたら、1年分しか解いていないのに、12月が終わってしまう、というようなことにならないように注意しましょう。冬休み前に1回目を解き終えて、冬休み以降には「解き直し(2回目)」の演習をしていくのが理想的です。

がんばろう!と思っていても、バタバタと時間が過ぎて、やらないまま冬休みを迎えたら大ピンチだね。

私も慌てないように気をつけなくちゃ。ちゃんと演習できるように、計画を立てることが大切ね。

効果的な学習のためのポイント

時間を測ろう

過去問は、だらだら解くよりも時間を測った実践的な演習をする方が良いでしょう。1科目は50分です。もちろん時間内で解けなかった問題もそのままにせず、必ず取り組みましょう。時間配分の練習として「時間オーバーしてしまったな」という事を確認しておくことが大切なのです。

マル付けは必ず行う

やりっぱなしでは意味がありません。必ずマル付けをしましょう。また、間違えた問題は、設問番号に赤ペンで〇をつけておくなどして、チェックしておきましょう。2回目以降の演習は、間違えた部分を中心に行えば良いので、印をつけておくと2回目以降の演習がスムーズに行えますよ。

不正解を分類する

同じ不正解でもその内容によって対応が変わります。まずは、自分の不正解の中身をしっかりと分析してみましょう。不正解を分析する視点では以下の3つに分類することがポイントになります。


・ケアレスミスで✖だった(考え方は合っていた)
・しっかりと答えたのに✖だった(考え方が間違っている)
・何も書けなかった(手が出なかった)


上記の視点で分析し、今後の学習計画を立てましょう。特に選択問題などで、たまたまあっていた、というケースもあるかもしれません。解説を読み、「なぜその答えなのか」「考え方は合っていたか」という点について、自分に厳しく採点を行いましょう。

〇✖にこだわるのではなく、考え方が分かっているか?ということを確認することが大切なんだね。

得点を出しましょう

マル付けをしたら、得点を計算してみましょう。でも、過去問演習はあくまで練習ですから、こだわりすぎる必要はありません。目標点と自分の現状のギャップを確認し、モチベーションにつながるように前向きに考えましょう。「得点が低いからもうだめだ。志望校を変えようかな」と考えるのではなく、「よし、あと30点上げるために頑張るぞ!」というように自分を奮い立たせる材料にしたいですね。

その上で、合格者平均点を目標として設定しましょう。学校情報の冊子やネットの情報を調べれば、自分の受験校の合格者平均点は分かると思います。まずは、その点数を目標にしていきましょう。下の情報誌には合格者平均点などの学校情報が詳しく載っています。

 まとめ

入試本番では、過去問題と傾向の異なる問題も出題されることもあります。その事は必ず頭に入れておきましょう。もしも傾向が変わってびっくりしてしまったときは、周りの受験生も同じようにびっくりしているのだと思ってください。落ち着いて、自分のやってきたことを信じて、全力を出し切れば良いのです。そのためにも、万全の準備をしておこう。そして、その準備の中心が過去問演習なのです。

 最後に、神奈川の公立高校の過去問題は「声の教育社」のものが、解説が手厚いので使いやすいと思います。6年分収録で、リスニングCDもついています。