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STEAM教育ってなに?! これからの理系学生にはアートも必須!

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「STEAM教育」という言葉、聞いたことありますか?
これまでの日本の教育は、「理数教育」に力を入れようという流れの中で、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)を作ったり、小学校からプログラミング教育を推進したりとIT化が進んできました。そして、最近では「STEAM教育」という言葉が使われていきます。今回は、これからの時代の教育トレンドワードのひとつである「STEAM教育」についてまとめていきます。

そもそも「STEAM(スティーム)教育」とは何か?

 

「STEAM」って何だ?STEAM=蒸気か?蒸気の教育ってなんだ?とか思いますよね。まったく最近は横文字ばっかり並べて、カッコよく聞こえるけど、意味が分からんって、そう思いませんか? でもSTEAMという言葉は、間違いなくこれからの時代のトレンドワードになっていくので、この機会に確認しておきましょう。

 

STEAMとは以下の5教科の頭文字を組み合わせた単語です。


 サイエンス(科学)の「S」

 テクノロジー(技術)の「T」
 エンジニアリング(工学)の「E」
 アート(美術)の「A」
 マセマティックス(数学)の「M」

これらの頭文字をつなげると、「STEAM」ですね。つまりSTEAM教育とは科学、技術、工学、数学などの理数系科目と芸術分野の科目を重視する教育方法のことです。

なぜ「アート」が必要なのか?


やっぱり疑問に思うのは、「なぜアートが必要なのか?」という事ですよね。確かにSTEAM教育からArtsをのぞいたSTEM教育という言葉が使われることもあります。

しかし、アートを加えたSTEAM教育では、芸術的な要素も今後求められる能力として考えられています。その背景には、「グローバリゼーションの進化」や「オートメーション化の進展」に伴い、「左脳主導思考」から「右脳主導思考」に変化することが必要という考え方があります。

つまり、右脳主導思考に必須な能力として、規則性を見出す能力、芸術的で感情に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて、何か新しい構想や概念を生み出す能力ということなのです。また、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じる能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力などの「対人コミュニケーション能力全般」もアートの中に包含されているのです。計算が得意なだけの偏った理系ではダメなんですね。

まとめると、STEM教育がエンジニアリングやロボット制御などを行いながら課題解決する際、理数系4領域の知識を横断して活用するのに対して、STEAM教育は自由に創造し、表現する芸術の要素が加わっているということなのです。

STEAM教育はAIが生み出せないものを作る


AIは論理的な思考しかできないので、クリエイティブな分野を苦手としています。しかし、これからの時代は発展したテクノロジーを使いこなすだけでなく、さまざまな課題を解決するための方策を作り上げていかなければなりません。

そのために求められるのが理数系の知識、技術と同時に、芸術の能力です。たしかにテクノロジーの発展でAIやロボット、IoTが身近な存在になってきました。次の時代は人間がやっている仕事の多くをAIやロボットが担うことになると予想されています。でもAIにもできないことがあります。

だからこそこれからの時代を生きる子供たちはテクノロジーを利用する知識だけではなく、技術を持ち、作り上げていく能力が必要だといわれているのですね。そして、世界的にみても技術者の数は不足しています。国家の発展や子供たちの未来を見据えたときに、STEAM教育を強化していくことが必要不可欠なのです。

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教育現場での対応

文部科学省が2018年6月に公開した「Society5.0に向けた人材教育 ~社会が変わる、学びが変わる~」の中では、先端技術の発展に対し、教育現場がどのように対応すべきかが述べられていました。そして、これからの社会において必要な力として以下の3つを挙げています。
 

  〇文章や情報を正確に読み解き、対話する能力

  〇科学的に思考、吟味し活用する力

  〇価値を見つけ出す感性と力、好奇心・探究力

 

なるほど、「感性」とか「好奇心」とかはAIにはできない、人間特有の能力のように感じます。

だから今、STEAM教育なんですね。文部科学省はこれらの力を身に付ける思考の基盤をつく来るためにSTEAM教育を導入し、文系・理系を問わず、すべての生徒に学ばせるべきだ、としています。

日本における取り組み

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の設置

これは有名ですね。先進的な理数教育や独創性、創造性を育てる教育を行う高校です。日本全国では200校以上が指定されています。神奈川ではサイエンスフロンティア高校のほかに横須賀高校、相模原高校、希望が丘高校、多摩高校019年度の指定を受けています。

 

小学校でのプログラミング教育

2020年度の学習指導要領の改訂とともに小学校でのプログラミング教育が必修化されます。小学生のうちからプログラミングを学び、論理的な思考力の土台を養う目的があります。

 

STEM教育研究センターの設置

ロボット技術やプログラミングを子供たちと行う研究センターが、2002年に埼玉大学に開設されています。モノづくりを通して、理数教育や科学技術の取得を推進しています。

 

科学の甲子園

高校生が理科や数学、情報などの複数科目で競い合う大会です。大会とすることで、この分野に興味を持つ学生を増やしていくことも目的の一つです。野球の甲子園大会のように各都道府県の高校生が予選を行い、勝ち抜いて全国優勝を目指すのです。その中では、地球の重さを求める問題を解いたり、決められた部材や部品でモーター車を作ってレースをしたりするそうです。なんだかワクワクしますよね。

 

まとめ

STEM+アート=STEAM教育という事をご理解いただけたでしょうか。テクノロジーが進歩する時代を生きる子供たちが、AIに使われるだけの人間にならないために、STEAM教育は必須になっていくのです。だからこそ、今後STEAM教育は全世界にどんどん広まっていくとされています。

そして「STEAM教育」によって教科の枠に捉われない学びを身につけた生徒たちが、将来、社会でどのようなイノベーションを生み出していくのか、期待が高まりますね。