水はつかめません
すくうもの
心もつかめません
汲み取るもの
あるお寺の掲示板の言葉。
なるほど。
水と心は少し似ている。
どちらにも形はない。そのままにしておけば、蒸発して消えてしまう。
天の恵みともいうが、渇きをいやしてくれるところも似ている。
水も心も生きていくために、とても大切なもの。
そして、水も心もつかむことはできない。
力まかせに握りしめても、こぼれ落ちてしまう。
指をとじて、そおっとすくわないと水は手に入らない。
人の心も同じようなものだよ、という意味なのだろう。
自分の要求を押し付けて、理詰めで説得して、納得させても心は通わない。
相手の思う事を汲み取り、受け入れることで心が通うという事でしょうか。
こうして書くと簡単だけれど、僕のような凡人にはなかなかに難しい。損得とか好き嫌いとか、色々な物差しが人それぞれで違うから、相手の気持ちを汲み取ってばかりだと、生きづらいなあ、とも感じてしまう。だって、自分の周囲のすべての人の心を汲み取れば、矛盾も発生するだろうし、振り回されてしまうよね。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。
この人ならば、と思える人に対しては、その人の心を汲み取るような接し方をしたいなあ、と思うのです。