道場六三郎さんをご存知ですか。
そう、あの「和の鉄人」です。かつて、大人気だった「料理の鉄人」という番組での活躍、懐かしいですね。
今回は、その道場さんのお話しです。
さて、その道場六三郎さんですが、料理の修業時代にはいつもこう思っていたそうです。
「人の2倍は働こう」
「人が3年かかって覚える仕事を1年で身に付けよう」
一流になる人は、日頃の心がけから違うという事が良く分かるエピソードです。そして、このような心がけだからこそ、仕事の中に工夫が生まれる。「早く、きれいに」と念じているからこそ、人がねぎを2本切る間に3本切れないかと考える。そして4本、5本と挑戦していく。そんな小さな挑戦を積み重ね、ささやかな前進を繰り返していったそうです。
冷蔵庫の開け閉めの回数や時間にすらこだわりがあり、食材をすぐに取り出す工夫、どこに何が入っているかという冷蔵庫の使い方の工夫、そんな料理の段取り一つ一つにも決して手を抜かない。
「冷蔵庫の開け閉めなんて些細なことだ」と思うようでは一流の料理人になれませんね、というのが道場さんの言葉。この言葉は重いなあ、と思うのです。
職人、まさにこの言葉がピッタリですね。何かを「極める」という事は、こだわりと挑戦の繰り返しなのだと思います。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
人生には限りがあり、与えられた約80年の中で何ができるのか、それを意識して生活をする、生活をし続けるという事は、そんなに簡単ではないと思います。日常の中で、人は安易な方向に流される。そこを流されずに貫くことができた人だからこそ、一流になれるのだなあ、と思うのです。